かわいらしかったあの子は、障がいをもって生まれた子の素敵なお母さんになっていました。

先日、電話がきました。

20年ほど前に何度かお会いしたことのあった

Aさんからでした。

 

ご主人の転勤で

他県へ引っ越ししてしまい

それ以来会うことはなくなりましたが、

当時、新婚さんだったAさんは

初々しく

かわいい女の子

という印象でした。

新米主婦として

色々なことを吸収したい!という

意欲でいっぱいでした。

 

20年経った彼女は、

3人のお子さんを持つ

パワフルなお母さんになっていました。

 

Aさんの2番目のお子さんは

ダウン症でした。

重度のダウン症で、

話すことも、歩くことも、食べることも

不自由だといいます。

 

いろいろ話していくうちに、

「子どもたちはお母さんを

自分で決めて生まれてくるみたいだよね。」

と言うと、

「うん、そうなんですよね。

うちの子も同じこと言ってました。」

 

文字盤で会話をするそうなのですが

その話しの中で、

お子さんが

Aさんを選んで生まれてきた

ということを言っていたそうです。

 

自分の子は、

私を選んで生まれてきてくれたんだ。

そう思うと、なんだか

温かな思いがこみ上げてきます。

選んでくれた思いに応えられるよう、

心を込めて

育て、

共に生きていきたい。

そういう思いがこみ上げてきます。