見えない力を借りて書く・その1。ドクターXの脚本家・中園ミホさん、向田邦子さん、クリスマスキャロルのディケンズも。
徹子の部屋にでていた
ドクターXの脚本家・中園ミホさんの話しが不思議でおもしろかったので
ご紹介しようと思います。
中園ミホさんは、若い時に占い師をしていました。
占い師の先生について勉強しながら、
様々な人たちを見てきたそうです。
政治家の方が来た時は
後ろに悪いものをたくさん背負ってきているようで
霊感のある先生は倒れてしまうこともあったといいます。
脚本家になってからも、
一緒に仕事をする人の運勢をついつい調べてしまうそうです。
一度、運気の悪い人たちばかりが集まったドラマが
大ヒットしたことがありました。
撮影中、悪天候やケンカなどのトラブルが多かったようですが、
それ以来、運気の悪い人も何人か出演してもらうようにしているそうです。
ドラマの脚本を書く時はいつも
自分の左上に小さいテレビのようなものが出てきて、
俳優さんが勝手に話し始めるそうです。
中園ミホさんは、それを追いかけて書いているだけなんだと言います。
ドクターXの脚本を書いている時、
他の俳優さんは話しだしているのに
何カ月もの間、
米倉涼子さんだけが白衣を着て、腕を組んで立っているだけで
何も話さなかったそうです。
どうしたものかと悩んでいる時
夜中にテレビをつけると、
ロンドンオリンピック金メダリストの松本薫さんが
インタビューを受けていました。
「もし失敗したらどうしようかと思いませんでしたか?」
と聞かれた松本さんの答えは、
「いえ、私ミスはしないので。」
この発言にしびれ、
「私、失敗しないので」
この決めセリフを思いつき
書いたと途端、
何カ月もの間動かなかった米倉涼子さんが
動き、話し始めて
ドラマが出来上がったそうです。
中園ミホさんのように
何か不思議な力に助けられながら書いている方は多いようで、
中園さんが尊敬する向田邦子さん
クリスマスキャロルや二都物語などで有名なチャールズ・ディケンズなども
不思議な力や存在に助けられたそうです。
その話は次回、お話ししたいと思います。