幸せのお裾わけ。独身で亡くなった兄が、妹家族を見守っていた。
Aさん宅のリビングに仏壇がありました。
40歳代で独身のまま、病気で亡くなったお兄さんの仏壇を
ご両親は体調が悪いため、
奥さんが守っているそうです。
次にAさん宅に伺った時、
秘かにこびとのはなちゃんも連れていきました。
リビング隣の子どもたちが遊ぶ部屋に移されていた仏壇の隣に
眼鏡をかけて、作業服を着た男性がいること。
その男性が、
「(Aさんの子どもは)いつも楽しそうに、
プリキュアごっことかをして遊んでるんだよ。」
と言っていたこと。
はなちゃんが後から教えてくれました。
Aさんにそのことを伝えると、
初めは、お兄さんはいつも眼鏡をかけてもいないし
作業服を着る仕事もしてなかったので、
ピンとこなかったようです。
でも、すぐに「そういえば!」と、
あまり長い間ではなかったけど
作業服を着て仕事をしていた時があって、
その仕事をする時だけ、眼鏡をかけていたことを思い出しました。
その時の姿で、姪っ子が遊ぶのを楽しそうに
自分の家族のように
温かく見守っているお兄さん。
家族を持たないまま亡くなってしまったお兄さんが、
妹の家で「家族を持つ幸せ」の
お裾わけをしてもらっているように感じます。
日々の生活や子供の成長を
一緒に喜び、幸せを噛みしめているのかもしれません。