奥州三十三観音巡りで聞いた、大銀杏のなき声。奥州三十三観音巡り・第十一番札所
以前、夫と二人で奥州三十三観音巡りをしました。
初めにお参りしたのは、
本堂で手を合わせていると、
ネコか何かが鳴いているような声が聞こえてきました。
ノラ猫が出産でもしてるのかと
階段を上がって覗いてみましたが暗くて何もわかりませんでした。
ふと、夫の方を振り返ると、びっくりした顔でこちらを見ています。
どうしたのか聞くと、
「突然階段を上がりだしたから幽霊でも見たのかと思ってビックリした」とのこと。
失礼しました＾＾
鳴き声の犯人は、「なき銀杏」とも呼ばれる大銀杏でした。
その大銀杏は、
無風の日にギギィギギーと、まるで鳴いているような音を出す時があり、
運のいい人は聞けるかもと書いてありました。
大銀杏には、今までに何度も何度も雷が落ちたため、
幹の裏側半分は見たこともないほど、
よくぞ生きていた！と思えるほど、深く傷ついていました。
木の周りを歩いている時にも
挨拶をしてくれているかのように、
「まだまだこれから！元気だよ！」と伝えてくれているかのように、
ギギィギギーと鳴き声を聞かせてくれました。
何度雷に打たれても、深く深く傷ついても
元気に、キレイな葉をたくさんつけ、
２度も鳴き声を聞かせてくれた大銀杏に感動。
素敵な奥州三十三観音巡りの始まりでした。
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