東日本大震災からもう7年。先人に学ぶ、防災意識。「伝えていく」大切さ。
昭和12年から10年間、国語の教科書に載っていた
「稲むらの火」という話しをご存知でしょうか?
安政南海地震の際、400人もの村人の命を救った男性のお話しです。
<稲村の火>(概要)
「これはただ事でない。」
そうつぶやきながら、庄屋である五兵衛が家から出てきたのは、長くゆったりとしたゆれ方と、うなるような地鳴りを伴った地震の後でした。
高台の自宅から見た海では、風とは反対に波が沖へ沖へと動いて、海岸には広い砂原や黒い岩底が現れてきています。
「大変だ。津波がやってくるに違いない。」
そう思った五兵衛がしたことは、刈り取ったばかりの、財産である稲たばに火を付けることでした。
津波を予見していない村人も、火事を見れば心配してこの高台にくると考えたからです。
また、暗い中を避難してくる村人たちの道標になればと思ったのでした。
多くの村人が集まってきた、その直後…
「津波だ。」
誰かが叫びました。
絶壁のような海水が押し寄せては、ものすごい力で引いていきます。
波にえぐり取られて跡形もなくなった村。
呆然とした村人たちが我に返ったとき、五兵衛が放った火によって救われたことに気が付き、無言のまま五兵衛の前にひざまづくのでした。
歴史に「もし」はないと言いますが、つい、考えてしまいました。
もし、この話しが現代までもっと広く伝えられていたら…
もし、今でも教科書に載っていたなら…
もっともっと多くの方の命が救われたのではないかと。
このような辛い史実から学び、生かしていくこと
次の世代に伝えていくこと
それが、東日本大震災を経験した私たちがしていくべきことなのだと感じます。
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