猫の予知能力?全ては繋がっている

 

私は、

猫があまり好きではありませんでした。

 

小学生の頃

ヒヨコを戴いたことがありました。

母に菓子箱をもらい、

その中に

水とハコベを入れて

ヒヨコのおうちにしました。

 

とても天気が良かった日のことです。

ふと見ると

菓子箱からハコベが散らばり、

それが

点々と外まで続いていたのです。

 

慌ててヒヨコを探しましたが、

菓子箱の中にも

どこにも

見つけることはできませんでした。

 

開いていた縁側から

猫が入ってきたに違いない!

そう、

思いました。

 

それ以来、

私は

猫があまり好きではなくなってしまったのです。

大人になってからも

スーパーのペットコーナーの前を通ることも

避けていたほどでした。

 

特に猫を好きになる機会もなく

過ごしていたのですが、

友人宅に子猫が生まれたと聞いた時

なぜか、こう言っていたのです。

 

「ちょうだい!」

 

今思い返しても

なぜあんなことを言ってしまったのか

全く分からないのですが、

気づくと

そう言っていました。

それまで

お邪魔するたびに

猫を別の部屋に移してもらっていたほどだったので

友人もびっくりしていましたが、

それ以上に

自分がびっくりしていました。

 

猫が苦手なことを知っている友人からは

生後1か月経つころまで

考えさせてほしいと

言われました。

当然ですよね。

今まで、同じ部屋にいることもできなかったのですから。

 

生後2週間経ったころに

またお邪魔した時のことでした。

母猫が子猫をくわえて

近づいてきたのです。

そして、

ぽんっ

と、子猫を私の膝の上に置き

母猫もその隣で

眠ってしまったのです。

 

友人でさえ

威嚇されて近づけないほどだったのに、

なぜか

私の膝の上で

帰るまでずっと眠っていたのです。

 

それまで

触ることも

近寄ることすらなかった私に、

母猫は

子猫を託してくれたようでした。

 

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その光景を見て安心した友人から

子猫を譲り受けた

3か月後のことです。

学生時代からの友人のご主人が

急に亡くなってしまいました。

 

残されたのは、

失意の彼女と

ご主人と一緒にかわいがっていた

猫が3匹。

 

今までできなかった

猫談議で

ほんの少しだけ

寂しさを紛らわし、

慰めとなることができたのです。

 

母猫が

なぜか、私に子猫を託してくれたことも

思わず「ちょうだい!」と

言ってしまったことも

全てがここに繋がっていたように思います。

 

「何でこんなことしなきゃならないんだろう」と

不思議に思うことも

無駄に感じることも、

もしかしたら

いつかその経験を活かす日がくるかもしれません。

 

全ては繋がっている。

 

今の自分が

明日の自分になる。

 

そう思うと、

今・この時を精一杯生き

まずは受け入れて

やってみよう!

そう思えてきます。